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飛距離が出ないことから引退まで考えた女子ゴルフの下川めぐみプロ。多くのコーチから習ったが、最後には飛距離を諦めろとまで言われた。しかし、それでは今の女子ツアーで稼ぐことはできない。わらをもつかむ思いで会ったのが北野正之プロ。その結果はすぐに表れ、一気に30ヤードも飛距離が伸びた。毎試合で予選突破、初シードを獲得、優勝争いができるまでになった。その飛ばしの秘訣を、下川プロと北野プロの対談で明かしてもらった。

■飛ばしは技術、大きな筋力必要なし

北野 トレーニングをやって筋力をつけるとどうしてもそれに頼った打ち方になってしまいます。ゴルフに大きな筋力は必要ありません。最初に会ったときに言いましたが、飛ばしは技術でできるものです。エネルギーの使い方を覚えれば誰でも飛ばせる。そして、自信がつけば猛練習も必要ありません。練習は自信がないことの表れでもあります。自信がないから練習しなければならなくなる。それよりも、もっと心に余裕を持つことが大切です。

まずは「最小にして最大」です。これはピッチングウエッジを使って、ほんの僅かなバックスイングから100ヤードを飛ばすという練習です。エネルギーをいかにヘッドに集められるか。腕の振りを使えないので、体の重さや足の踏み込みなど、体を使って飛ばすしかありません。
下川 そんな練習はやったことがありませんので、とても面白かったです。これまでは思い切り振って飛ばしてきたので、小さなスイングで飛ばそうとするのは大変でした。でも本当に体の使い方がわかる練習でした。

■ヘッドを地面に押し、球に力伝える

言い方を変えれば、これはヘッドの上下の動きをそろえる練習です。昨年やったヘッドの動きをボールの飛ぶ方向と一緒にする練習は、ヘッドの左右の動きをそろえるものです。左右ができたわけですから、今年は上下もそろえる。そうすれば上下左右とすべての力がそろうので、ボールをさらに押すことができ、今まで以上に飛びます。
北野 ヘッドを地面にぐっと押していってボールにその力を伝える。つまり、ヘッドの上下の動きを一直線にするわけですが、そのときに体の重さを一直線にヘッドに込めるのです。そうして力をヘッドに集めてボールに伝達する。そのコツを体で覚えてほしいと思いました。アマチュアの皆さんもぜひ挑戦してほしい練習です。

■ハーフスイング、クラブを体の正面に

ヘッドを持つ北野さん目がけてクラブを押すわけですが、クラブが体の正面にあると強く押せます。しかし、北野さんがヘッドを左右に動かしてグリップエンドが体の正面から外れると途端に押せなくなってしまうんです。クラブはいつでも体の正面になければいけないことがわかりました。
北野 まさにその通りで、詳しく説明すれば、肩、肘、手、ヘッドが1本になってほしいということです。それをハーフスイングの間中、行ってほしい。バックスイングでもインパクトでもフォローでも、体の正面にクラブがあってほしいわけです。そうすれば背中の重さが使えるようになります。力を入れなくとも大きなエネルギーを得ることができるのです。

北野 もう一つ、下川プロに教えたいのが、クラブの握り方です。クラブはアドレスでは柔らかく握りますが、ダウンスイングに入るときに、左手を小指から順番に握っていくようにします。小指、薬指、中指、人さし指と握っていきます。小指からドレミファソとピアノを弾くように握るわけです。そうするとリストが使えるので、さらに飛ぶようになります。しかもフォローでは全部の指でしっかりと握れば、ヘッドを強く押すことができます。

■小指から順に力入れダウンスイング

スイングアークの基本と飛距離アップのための動きとは?

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